日記なんかつけてみたりして

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I'm lovin' it

数日前、SNSを見ていると、私のフライドポテト愛が試される記事が目に飛び込んできた。特に目新しいこともないように思えるこの記事を目にして、今、私は語ろうと思う。私とフライドポテトの、わざわざ一つの記事にするまでもないどうでもいい話を。 forbesj…

今村夏子『星の子』について

正直、私ごときの影響力ほぼゼロ人間がここでどんなに今村夏子のことを持ち上げても(逆に蔑んでも)、この人はいずれ芥川賞を取って有名になってしまうだろうから、この記事にどれほどの価値があるのか分からない。ただ、ここまで胸をえぐってくる作家はそ…

旅のラゴス(カンボジア篇5)

現地時間午前二時半、フィリピンはマニラにあるニノイ・アキノ国際空港、セブパシフィック航空の機体から死んだ魚の眼をした人々が降りてくる。この人々、三時間前にシェムリアップ国際空港で狭い機体に押し込められ、身動きの取れない状況で連れてこられた…

プノン・クロムで見る夕日(カンボジア篇4)

若者には時間と活力があってお金がない。大人にはお金と活力があって時間がない。老人には時間とお金があって活力がない。そんな図を某SNSで見かけて、人の一生にはすべての要素が満ち足りている時期がないのか、と暗澹たる気分になったことがあった。それで…

ロックフェス(カンボジア篇3)

暗闇の中、iPhoneの懐中電灯機能を頼りに歩く。視覚からの情報の不足を昨日の記憶が手助けする。参道の石組みはガタガタで――これは一方から力がかかってもそれを分散させる工夫らしいが――ところどころ水が溜まっていて、足を取られないように慎重に歩みを進…

フルマラソンのランナーのように(カンボジア篇2)

朝、九龍公園を散歩していると太極拳に勤しむ集団を目にし、見よう見まねでそれに混じる、一汗かいたところで行きつけのレストランで朝の飲茶、小籠包のスープが疲れた体に染み入る、これは私の理想的な朝の香港の過ごし方であるが、実際のところは惰眠を貪…

夏に着る着物(カンボジア篇1)

――死のうと思っていた。ことしの正月、よそから着物を一反もらった。お年玉としてである。着物の布地は麻であった。鼠色のこまかい 縞目が織りこめられていた。これは夏に着る着物であろう。夏まで生きていようと思った。 太宰治『葉』の書き出しの文章を反…